対比によって生まれる緊張感。
京都高島屋レストランフロアの全面リニューアルである。新館部分にあった既存店と、新規の7店舗を合わせて16店舗 すべてを旧舘に配し、新たなダイニングフロアとして、今までの百貨店のレストラン街といった考え方ではなく、一つの独立したダイニングフロアとして訴求性を高め個性的で京都の地域性を重視したフロアづくりを求めた。
店舗構成はファミリーゾーン、トレンドゾーンそして 京都の老舗ゾーンの三つに分けている。この三つの領域をそれぞれが個性的でかつ独立した空間として捉え、その特性を生かしながら、茅葺き屋根の美しい集落・美山町の軒先に垂れ下がる氷柱をイメージしたアクリルの氷柱のある「光の庭」、北山の岩肌に朝日を浴びてきらきら光る雪解け水をガラスで表現した「水の庭」、庵治石のオブジェ、ベンチなど石をふんだんに用いた「石の庭」、エスカレーターの上部に吊り下げた「浮ぶ坪庭」などにより、グラデーションをつけながらつなぎ、歩くことで変化する空間としている。そして人の気配や、その場に漂う空気感、雰囲気を大切にし、静的な空間とダイナミックな空間 土壁や石、ガラスといった素材との対比によって生まれる緊張感のある空間を求めた。
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