人と自然にやさしい家づくり
自然と対峙する
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自然と対峙する

“自然との共生”や“ランドスケープの中で”といったテーマが叫ばれてから久しい。

 もともと人々の生活は里山や田園にみられるように自然に対する本能的な恐れから雑草などと格闘しながら生活し続けてきました。

 自然は人間にとって敵であったとも言えます。自然の恐ろしいパワーを考え合わせると、一度自然と正面から向き合うことが必要なのではないでしょうか。

 そして“自然と対峙”することで初めて自然の恩恵を蒙ることができるのではないでしょうか。言いかえれば自然と人間が“拮抗と融合”の微妙なバランスをとることが最も大切なことだと思います。

 豊かで自立した住空間を作り、そして自然と向き合うことで自然の恵みと調和し、人工と自然が“拮抗と融合”の美しいグラデーションを見せる。そういった住まいを作り続けたいと思っています。

夏涼しく、冬暖かい、合理的なエコロジーな考え方

斜庭の家より

野芝を植えた草屋根に座るSさんと安原三郎氏。目にも鮮やかな屋根が住まいの断熱性や保温性を高めてくれます。ヒートアイランド現象による温暖化にも効果を発揮します。

雨樋の水を下水に排水すると大雨ごとに下水や川があっという間に増水します。そこで、できるだけ雨水を利用したり、地中に返して潤いのある土壌と暮らしを目ざします。

壁は藁(わら)すさ入りの土壌、床は木目の美しいタモ材。木製のサッシや、無垢材の家具までS邸はすべてが自然素材でできています。どれも土へと返る素材だから、ゴミを最小限にして環境を守ります。

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